解説
ダイエット中でも健康な髪のツヤは失いたくない!
ささみ肉は、1本でおおよそエネルギーが45kcalあり、たんぱく質9.9g、脂質0.3gを含んでいます。高たんぱく質、低カロリー、低脂質でとてもヘルシーな食材です。なんといっても筋肉の素となるたんぱく質が豊富なので、筋トレをして基礎代謝をアップしたい方、ダイエット中でお肉を敬遠してしまう方には、大変おすすめです。
さらに、筋トレ、ダイエット以外でも注目したいのが、ささみ肉を定期的に食べていると、髪のツヤを良くする効果があるということです。
髪の毛の主成分は、たんぱく質でできていますので、極端な食事制限などで、たんぱく質が不足している状態ですと、髪の毛のツヤがなくなり栄養成分がいきわたらなくなってしまいます。最近、髪の毛のツヤがなくなり、パサつくとお悩みの方は、たんぱく質をしっかりとることが大切です。
たんぱく質の中でも、ささみ肉は人の身体では作れない必須アミノ酸をバランス良く含む、良質のたんぱく源です。髪の毛のツヤ効果以外にも健康的な身体を作る土台となりますので、意識してとりたい食品ですね。

たんぱく質以外にも、髪の毛に良い栄養成分がたっぷり!
ささみ肉は、ほかにも脂質の代謝に必要なビタミンB6、抗酸化作用で老化を防止し頭皮環境を守るセレン、糖質や脂質の代謝、血液循環を良くし頭皮の環境の血行を保つナイアシンなどの、健康な髪の毛のツヤに必要なビタミンやミネラルが多く含まれています。
セレンは同じく、抗酸化作用があるビタミンEと一緒にとると効果が高まります。ささみ肉に加えて、かぼちゃ、アボカド、ナッツなどのビタミンEが多い食品と一緒に食べるようにすると効果的です。
また、量は少ないですが、ささみ肉には、新陳代謝を良くする亜鉛が含まれており、髪の毛の成長を促進します。ビタミンCやクエン酸と一緒にとると吸収率が高まりますので、調理の際にレモン汁などをプラスしてみるのも良いでしょう。亜鉛は、ファーストフードや外食が多い方には不足しやすいミネラルですから、牡蠣や牛もも肉、豚レバーなど亜鉛が多い食品も献立に取り入れると良いでしょう。

<参考文献>
■香川明夫監修、女子栄養大学出版部
『七訂 食品成分表2017』
執筆 : 管理栄養士 高橋美枝
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
月に1回以上、ささみ肉を食べていない人は、人よりも髪にツヤがなくなりやすくなるリスクが2.31倍になります。
A: 月に1回以上、ささみ肉を食べていますか?
B: 人よりも髪にツヤがないですか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
46.9%
145人 |
53.1%
164人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
11.65%
36人 |
35.28%
109人 |
22.98%
71人 |
30.1%
93人 |
Z検定値 | 3.4 |
---|---|
オッズ比 | 2.31 |
信頼度 | 99.9% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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