解説
長時間、同じ姿勢でオフィスワークや勉強をしていると悩まされるのが肩こりですよね。家へ帰ったら熱いお湯に浸かって疲れを癒そうかな、と考えてたらちょっと待って。肩こりの効果的な解消方法はズバリ、“温冷浴(温冷交代浴)”!さっそく、今晩のバスタイムで試してみませんか?温冷浴とは、温水の入浴と水のシャワーを交互に繰り返すことです。
スポーツ選手に温冷浴を実践してもらったところ、静かに休息をとる場合よりも、温冷浴をする方が筋肉の疲れが早くとれた、という研究結果が報告されているんです。
ただし、選手たちは、温冷浴の際に15度というかなり冷たい水を浴びるそうです。これは慣れない人には刺激が強すぎますから、もっと穏やかな温度から始めましょう。30度前後のぬるま湯でも大丈夫ですよ。
肩こりが辛いときには、スポーツ選手を見習ってぜひトライしてみてください。翌朝、肩が軽くなっていて効果を実感できるかもしれません。
ただし、高血圧などの症状を持つ方は要注意。急激な温度変化は身体の負担になるので、無理はしないようにしてくださいね。

<参考文献>
■PLOS ONE 2013 Apr. 23
『Contrast Water Therapy and Exercise Induced Muscle Damage: A Systematic Review and Meta-Analysis』
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
週に1回以上、お湯に浸かる、水シャワーを浴びることを繰り返す温冷浴を行っていない人は、人よりも肩がこりやすいリスクが3.51倍になります。
A: 週に1回以上、お湯に浸かる、水シャワーを浴びることを繰り返す温冷浴を行っていますか?
B: 人よりも肩がこりやすいですか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
6.9%
20人 |
93.1%
268人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
2.08%
6人 |
4.86%
14人 |
55.9%
161人 |
37.15%
107人 |
Z検定値 | 2.63 |
---|---|
オッズ比 | 3.51 |
信頼度 | 99.1% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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