解説
キウイフルーツは、ビタミンCたっぷりのフルーツです。みかんはビタミンCが多いと言われていますが、じつはビタミンCの量は、キウイフルーツのほうがみかんよりも多いんですよ。
このビタミンCは免疫の力を保つ働きがあるので、お腹が痛くなる風邪を引きにくくする効果的があるんです。さらに、ビタミンCにはストレスに対する抵抗力をアップさせる働きもあるので、キウイフルーツはストレスからくる腹痛にもいいかも。
また、キウイフルーツには食物繊維がたくさん含まれています。特に、水に溶ける食物繊維は、善玉菌たちの栄養になって、腸の健康に大切な“腸内フローラ”を改善する働きがあるんです。もうひとつの、水に溶けない食物繊維は便秘に良い効果があるので、便秘でお腹が痛くなりやすい方にはぴったりです。腸内環境が元気だと、お腹の調子がいいだけでなく太りにくい体質になれるといわれているため、見逃せません。
ビタミンCと鉄を一緒にとると、鉄が吸収されやすいという性質があります。キウイフルーツを赤身肉やレバーなど鉄の多い食べ物と一緒に食べることで、鉄がしっかりとれて貧血改善にもつながるので、一石二鳥ですね。
キウイフルーツはちょっと酸っぱくて苦手という方も多いようですが、常温で2~3日おいて熟れさせると、酸っぱさが緩和されて食べやすくなりますよ。黄色いゴールドキウイは酸味が少なく、酸っぱいものが苦手な方でも食べやすいでしょう。キウイフルーツを食べて、健康的なお腹を手に入れましょう!

<参考文献>
■香川芳子著、 監修 女子栄養大学出版部
『食品成分表2015』
■NHKスペシャル
『腸内フローラ 解明!驚異の細菌パワー』
編集 : 日本健康情報センター
統計データ
週に1回以上キウイを食べていない人は、月に1回以上腹痛になるリスクが4.66倍となります。
A: 週に1回以上、キウイを食べていますか?
B: 月に1回以上、腹痛になりますか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
8.0%
23人 |
92.0%
265人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
1.04%
3人 |
6.94%
20人 |
37.85%
109人 |
54.17%
156人 |
Z検定値 | 2.65 |
---|---|
オッズ比 | 4.66 |
信頼度 | 99.1% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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