知ってた?冷え性にはブラックコーヒー
リスク
2.61倍

知ってた?冷え性にはブラックコーヒー

1日に2杯以上のブラックコーヒーを飲んでいない人は、冷え性のリスクが2.61倍になります。

解説

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手足がひんやりしてつらい冷え症。困っている人も多いと思いますが、実は体温を上げるには、ブラックコーヒーがおすすめなんです!

イタリアで行われた実験では、参加者に2杯以上のコーヒーを飲んでもらい、身体の表面の温度を測定しました。すると、どの人も体温が上昇した上に、その効果は2時間ほど持続したんです。カフェインには、代謝をアップして、身体の温度を上げる作用があるのです。

つまり、冷え性さんの朝のドリンクにはブラックコーヒーがおすすめ、ということ。午前中の活動を始めるころには、身体がぽかぽか温まっているはずです。

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コーヒーで体温は上がる?イタリアで大実験

冷え性にコーヒーは向き?不向き?答えはどちらだと思いますか?「コーヒー豆って、熱帯の植物だから身体を冷やす作用がありそう。冷え性の人には不向きなんじゃないかな?」と考えるかもしれませんね。

エスプレッソコーヒーの本場イタリアで、コーヒーを飲んだ後の体温の変化を調べる研究が行われました。その気になる結果は?なんと、コーヒーを飲んだどの人も体温の上昇が観察されたんです!

この研究では、成人の男女を対象にコーヒーを飲んでもらい、その後に胸・腕・もも・ふくらはぎで身体の表面の温度を測定しました。すると、どの人も体温が上昇。コーヒーを飲むことで代謝機能が促進されたのです。

カフェインには体温を上げる働きがあることは知られていましたが、この実験によりコーヒーでカフェインを取っても同じ作用が生じることが明らかになりました。

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ブラックコーヒー2杯以上で、じんわり温まる

この実験では、体重50kgの人の場合で2杯強ほどのコーヒーを飲んでもらいました。そうすると、体温の上昇は1時間半〜2時間くらいまで持続。つまり、朝にコーヒーを飲むと、午前中に活動を開始するころには身体がぽかぽか温まっている計算になりますね。

冷え性で午前中の活動がつらい人は、朝食にコーヒーを飲んでから出かけてみるのはいかがですか?

ところで、「コーヒーにミルクや砂糖を入れてもいいの?効果に影響はないの?」こんな疑問も感じるかも。まず、ミルクにはカフェインの吸収を緩やかにする作用があります。また、コーヒー1杯あたり角砂糖ひとつ入れると、2杯で10g。1日数杯飲むなら、かなりの量の砂糖を取り入れることになります。カロリーの点ではちょっとおすすめできないので、冷え性対策で飲むならブラックコーヒーのほうがベターということですね。

ただし、高血圧の人や妊娠中の方は要注意。カフェインには血圧を上げる作用があるからです。とくに妊娠中なら、1日に飲むコーヒーの量は2杯程度までにとどめておきましょう。

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<参考文献>
■ISIC the Institute for Scientific Information on Coffee(コーヒー科学情報研究所)
『coffee & health』

■パヴィーア大学医学部人間栄養学科
『Coffee induced thermogenesis and skin temperature.』

編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

1日に2杯以上のブラックコーヒーを飲んでいない人は、冷え性のリスクが2.61倍になります。

A: 1日に2杯以上のブラックコーヒーを飲んでいますか?
B: 冷え性ですか?

A
はい いいえ
15.3%
44人
84.7%
244人
B
はい いいえ はい いいえ
5.56%
16人
9.72%
28人
50.69%
146人
34.03%
98人
Z検定値 2.89
オッズ比 2.61
信頼度 99.6%
集計数:288人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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