解説
暑い日の冷たい飲み物やアイスクリームは最高ですね。冷たい飲み物や食べ物は、体を涼しくしてくれます。
ですが、体の冷えは筋肉の収縮に繋がります。筋肉が収縮すると、痛い!足がつるあの“こむら返り”が起こりやすくなるのです。
それだけでなく、冷たい飲み物や食べ物は胃腸の働きを低下させてしまいます。そのため、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルが吸収されにくくなってしまいます。ミネラルは筋肉の働きを調整する大切な栄養素ですから、ミネラルが不足するとさらに足がつりやすくなってしまうというわけです。
足がつるのを予防するために大切なことは2つあります。
1.温かいスープなどで体を温めること。
2.ミネラル豊富な海藻や豆腐、小魚を食べること。
冷えを防いで体を温め、普段からミネラルを多くとることで筋肉の異常な収縮を防ぎましょう。
また、ひんぱんに足がつることで、糖尿病に気がついた…なんてことも。冷たい飲み物やアイスクリームには思った以上に糖分が含まれています。清涼飲料水やアイスクリームをたくさん食べていると、糖分のとり過ぎになってしまうかもしれません。足がよくつる!そんなときは油断せず、食生活を見直し、健康に気を配りましょう。

<参考文献>
■香川芳子著、 監修 女子栄養大学出版部
『食品成分表2015』
編集 : 日本健康情報センター
統計データ
冷たい飲み物やアイスクリームをよく食べている人は、足がつりやすくなるリスクが3.17倍になります。
A: 冷たい飲み物やアイスクリームをあまり食べないようにしていますか?
B: 足がつることは多いですか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
27.1%
78人 |
72.9%
210人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
2.43%
7人 |
24.65%
71人 |
17.36%
50人 |
55.56%
160人 |
Z検定値 | 2.81 |
---|---|
オッズ比 | 3.17 |
信頼度 | 99.5% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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