解説
たくさんの人を悩ませている腰痛。腰痛のはっきりとした医学的な定義はないのですが、日本人の場合、さまざまな不調の中でも腰痛は男性で1位、女性では2位のメジャーな症状なんです。
腰痛は、いわゆる“ぎっくり腰”といわれる急性のものと、発症から3ヶ月以上続くといったような、いつまでも痛くてつらい慢性の腰痛があります。また、一度は治ったはずの腰痛が再発したりして、1年後にも自覚症状がある人は、全体の6割もいるのです。これって、どうにかならないものでしょうか?
赤いブドウやブルーベリー、アメリカンチェリーなど、赤や紫などの色の濃いフルーツに含まれる“アントシアニン”は、血管の病気や糖尿病の改善効果があると期待されています。それだけでなく、このアントシアニンには抗炎症作用もあるというのです。これが、腰痛の原因になる筋肉の凝りや痛みを解消してくれるといわれているんです。アントシアニンの多いチェリーは、疲労回復や血を増やす作用を助ける葉酸も多く含まれているので、腰痛お助けフルーツといえますね。
繰り返す腰痛の改善には運動も大切。トレーニング前のエネルギー源にはバナナがおすすめ。運動後には、リンゴや、レモンなどのかんきつ類のさわやかな酸味の元であるクエン酸が疲労回復と運動習慣をサポートしてくれます。フルーツをしっかり食べて体を動かし、腰痛から解放されましょう!

<参考文献>
■日本整形外科学会/日本腰痛学会監修
『腰痛診療ガイドライン 2012』
■文部科学省
『日本食品標準成分表 2015年版(七訂)』
■American Chemical Society
『Chemicals Found In Cherries May Help Fight Diabetes』
執筆 : 麓加誉子
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
週に3回以上、生のフルーツを食べていない人は、腰痛持ちになりやすくなるリスクが1.74倍になります。
A: 週に3回以上、生のフルーツを食べていますか?
B: 腰痛持ちですか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
32.2%
207人 |
67.8%
435人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
8.88%
57人 |
23.36%
150人 |
26.95%
173人 |
40.81%
262人 |
Z検定値 | 3.02 |
---|---|
オッズ比 | 1.74 |
信頼度 | 99.7% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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