解説
「腰痛にバナナ?どうして?痛みどめ成分でも入っているの?」と思われるかも。意外性、ありますよね。
バナナと腰痛をつなぐのは、実は2つのミネラルなんです。
マグネシウムは骨を形成する上で重要な役割を果たします。また、緊張して硬くなった筋肉をやわらかくさせる効果があります。ですので腰痛にとても効果的だといえます。また、カリウムは体内の水分と筋肉の機能をコントロールし、むくみや腰が張るのを抑えてくれる効果があります。
バナナは他の果物と比べて、含まれるマグネシウムの量が断トツに多いことが分かっています。カリウムもたっぷりです。このため、腰痛に効果的だったというわけなんですね。わりあい誰にでも食べやすいバナナですが、どうしても苦手という人は、アボカドにも多くのマグネシウムが含まれているので試してみてください。
バナナは食べたいけど農薬も同時に摂取してしまうのでは、と不安に思っている人はバナナの先端を少し切り落としてしまえば安心ですよ。

<参考文献>
■香川芳子著、 監修 女子栄養大学出版部
『食品成分表2015』
編集 : 日本健康情報センター
統計データ
週に1回以上、バナナを食べていない人は、腰痛のリスクが2.25倍になります。
A: 週に1回以上、バナナを食べていますか?
B: 腰痛持ちですか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
32.3%
93人 |
67.7%
195人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
7.64%
22人 |
24.65%
71人 |
27.78%
80人 |
39.93%
115人 |
Z検定値 | 2.88 |
---|---|
オッズ比 | 2.25 |
信頼度 | 99.6% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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