お腹に優しいアーモンドミルクの朗報
リスク
12.0倍

お腹に優しいアーモンドミルクの朗報

月に1回以上、アーモンドミルクを飲んでいない人は、年に1回以上、下痢になりやすくなるリスクが12.0倍になります。

解説

牛乳を飲むと、下痢をしたりお腹がごろごろする人がいます。この原因としては、「牛乳に含まれる“乳糖”という成分を分解できないから」「腸内細菌が乳糖を分解しようとしてガスが発生するから」「冷たい飲み物がお腹を冷やすから」などといったことが考えられます。

お腹の痛さやつらさを我慢してまで、無理して牛乳を飲むことはないですよね。牛乳をやめて豆乳を飲んでいる人も多いでしょう。それだけでなく、アーモンドをすりつぶしてミルク状にした“アーモンドミルク”というものもあります。

ミルクとはいっても、アーモンドミルクに乳製品は入っていません。そのまま飲めますし、料理にも使うことができます。牛乳アレルギーのある人も飲むことができます。

アーモンドミルクはアーモンドの栄養をそのままとることができます。アーモンドには、血管などの老化を防止して血行を促進するビタミンE、お腹の調子を整えるオレイン酸などの不飽和脂肪酸などが含まれています。不足しがちなビタミンB1、B2、カルシウムや鉄分も含まれるので、生活習慣病を予防する効果も期待できるのです。

ちょっと気になるのはたんぱく質。アーモンドミルクは牛乳や豆乳に比べてたんぱく質は少なめなので、ほかの良質なたんぱく質を意識して補っていきましょう。また、オレイン酸はとり過ぎるとかえって下痢の原因になることも。飲み物だからと油断してとり過ぎてしまわないように、1日に1パックまでと決めておくのが良いでしょう。

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<参考文献>
■文部科学省
『日本食品標準成分表 2015年版(七訂)』

■菱田明、佐々木敏監修 第一出版
『日本人の食事摂取基準 2015年版』

執筆 : 麓加誉子
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

月に1回以上、アーモンドミルクを飲んでいない人は、年に1回以上、下痢になりやすくなるリスクが12.0倍になります。

A: 月に1回以上、アーモンドミルクを飲んでいますか?
B: 年に1回以上、下痢になりますか?

A
はい いいえ
1.6%
5人
98.4%
304人
B
はい いいえ はい いいえ
0.32%
1人
1.29%
4人
73.79%
228人
24.6%
76人
Z検定値 2.78
オッズ比 12.0
信頼度 99.4%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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