解説
運動と脳の機能には深い関係があります。物忘れが増え、プレ認知症ともいえる軽度認知機能障害の人は、ウォーキングなどの汗をかいて軽く息がはずむ程度の運動を続けることで、認知症への進行を遅らせたり、記憶の能力を改善できることが知られています。
「まだまだ認知症という年齢じゃないし」という人にも、受験や資格試験に向けて、勉強したことをしっかり脳に定着させたいときには、運動は効果あり。学習から4時間後に、ややきつい、またはきついと感じる程度のエアロバイク運動を行うと、記憶の定着効果が高かったという研究があります。記憶力を高めるには、ウォーキングやサイクリングなど、エアロバイク以外の運動でもOK。自分に合った続けやすい運動で記憶力を高めましょう。

<参考文献>
■国立長寿医療研究センター
『コグニサイズとは?』
■リンク・デ・ダイエット 世界の最新健康・栄養ニュース
『記憶を定着させる、4時間後の運動』
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
週に1回以上、汗をかくような運動をしていない人は、物忘れが多くなるリスクが5.08倍になります。
A: 週に1回以上、汗をかくような運動をしますか?
B: 人よりも物忘れが多いほうですか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
17.5%
54人 |
82.5%
255人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
1.62%
5人 |
15.86%
49人 |
28.16%
87人 |
54.37%
168人 |
Z検定値 | 3.63 |
---|---|
オッズ比 | 5.08 |
信頼度 | 99.9% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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