シンプル洗顔でお肌のトラブル知らず!
リスク
2.48倍

シンプル洗顔でお肌のトラブル知らず!

無添加の洗顔料を使用していない人は、人よりも顔がテカりやすくなるリスクが2.48倍になります。

解説

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スキンケア製品が、開けてから使い切るまでの間に腐ったり質が変わったりしたら困りますよね。それを防ぐために、防腐剤の役目があるパラベンなど、さまざまな種類の添加物が使われています。

ですが、この添加物がかえって刺激が強すぎて、アレルギーなど皮膚のトラブルを起こす可能性もあるのです。こうした成分を使わずに、肌トラブルの原因となる刺激を起こりにくくした製品を無添加と呼んでいます。

安価な洗顔料の多くは防腐剤で保存性を高めています。そうした洗顔料による洗いすぎは肌の乾燥の原因となります。

洗いすぎて肌が乾燥しすぎると、乾燥をケアしようと皮脂が多く分泌されます。そして肌のテカりになってしまうというわけです。洗顔は無添加の洗顔料を使って必要最小限にする!それが肌の保湿性を保つ秘訣です。

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スキンケア製品の“無添加”って?

スキンケア製品の“無添加”とはどういうことで、何を指しているのでしょう?

洗顔料などのスキンケア製品には、成分として「入っています」と表示が義務づけられている、“指定成分”というものがあります。この指定成分はなんと、102種類もあります。中には、刺激が強くてアレルギーなど皮膚のトラブルを起こす可能性があるものも含まれています。だから表示しなくてはならないんですね。たとえば、防腐剤のパラベンも指定成分です。

指定成分は、刺激が強いという“デメリット”と、腐りにくくするという“メリット”をてんびんにかけて使うもの。でも、お肌のためのスキンケアでかえって肌が荒れては意味がないので、「パラベンは使いません。刺激の少ないほかの方法で腐りにくくします」という考え方の洗顔料があったら、敏感肌の人にはうれしいですよね。

これが無添加の考え方です。化粧品の“無添加”に法的な決まりはないので、製品によって内容が違います。一般的には、こうした指定成分を入れないことで、肌トラブルの原因となる刺激を起こりにくくした製品を“無添加”と呼んでいます。

スキンケアの基本は、皮脂や汚れ、メイクなどを洗顔料で洗い落とすことから始まります。でも、防腐剤で保存性を高めた安価な洗顔料で1日に何度もゴシゴシ洗うのは過剰なスキンケアです。過剰なスキンケアは肌を保湿する皮脂を取り除きすぎて、乾燥の原因となります。

乾燥した肌を保湿しようと皮脂が多く分泌される肌タイプの人は、“乾燥性脂性肌”と呼ばれます。皮脂が過剰に分泌され、顔のテカりで悩むことが多いようです。

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界面活性剤の使いすぎはNG!

パラベンのほかにも、界面活性剤のひとつ“ラウリル硫酸ナトリウム”という成分があります。よく泡立って汚れが落ちやすいのですが、洗浄力が強すぎるという特徴もあります。そのため、くり返し使うとアレルギー反応が起こりやすくなる、“アジュバント効果”と呼ばれるマイナスの影響があるといわれているんです。こわいですよね。

界面活性剤は強い洗浄力を発揮します。使いすぎると皮膚のいちばん表面にある角質層に傷をつけてしまいます。そこからアレルギーの原因となる物質が肌の中に入りこみ、よりひどい肌荒れの原因となってしまうのです。

ラウリル硫酸ナトリウムは、添加物ではなくむしろメインの成分ですが、無添加製品にはこうした強すぎる界面活性剤を使わないものも多くあります。

また、洗顔料に保湿成分を入れることで「うるおい保持」をうたった製品もあります。化粧水などに使われる保湿成分ですが、洗顔ではかえって肌のべたつきの原因になるともいわれます。べたついた部分にはすすぎきれない界面活性剤が残ってしまい、さらなる肌トラブルの原因となってしまうことも。

お肌を守るのに一番大切なことは、シンプルな石けんに近い洗顔料で、必要最小限の洗顔を行うことです。石けんをはじめとする洗顔料は油脂から作られるものなので、開封して長く空気や光にさらすと酸化してしまいます。少量ずつ、早めに使い切るようにしましょう。

フレッシュな洗顔料で、お肌をやさしくリフレッシュ!

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<参考文献>
■境野米子著 岩波書店
『安心できる化粧品選び』

編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

無添加の洗顔料を使用していない人は、人よりも顔がテカりやすくなるリスクが2.48倍になります。

A: 無添加の洗顔料を使用していますか?
B: 人よりも顔がテカりやすいですか?

A
はい いいえ
26.0%
75人
74.0%
213人
B
はい いいえ はい いいえ
7.64%
22人
18.4%
53人
37.5%
108人
36.46%
105人
Z検定値 3.2
オッズ比 2.48
信頼度 99.8%
集計数:288人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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