解説
イライラしてしまう原因の中には、睡眠不足と自律神経の不調があります。このふたつを一気に解決する手軽な方法として、朝起きてから2時間以内に太陽の光を浴びることをお勧めします。人間はおよそ24時間周期の体内時計を持っており、これが自律神経やホルモンなどを調整して、起きて活動する準備、寝て身体を休める準備など、それぞれの時間に合わせた体の調子を整えます。この体内時計を効果的にリセットする方法が朝の光なのです。
夜のシフトの仕事で、どうしても昼夜と生活時間がずれるという人は、できるだけ仕事の間は明るい光を浴び、反対に帰り道ではできるだけ明るい光を目に入れないように、帽子やサングラスを使うと良いでしょう。寝室を暗くするのも効果的ですよ。

<参考文献>
■Psychosomatic medicine
『Somatic and psychological complaints and their correlates with insomnia in the Japanese general population.』
■厚生労働省 e-ヘルスネット
『睡眠・覚醒リズム障害』
■メルクマニュアル
『概日リズム睡眠障害』
執筆 : 志賀葉子
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
起床から2時間以内に、太陽の光を浴びるようにしていない人は、人よりもイライラすることが多くなるリスクが1.95倍になります。
A: 起床から2時間以内に、太陽の光を浴びるようにしていますか?
B: 人よりもイライラすることが多いですか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
51.8%
160人 |
48.2%
149人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
21.68%
67人 |
30.1%
93人 |
28.16%
87人 |
20.06%
62人 |
Z検定値 | 2.9 |
---|---|
オッズ比 | 1.95 |
信頼度 | 99.6% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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