解説

大根おろしの辛味成分を“イソチオシアネート”といいます。これは大根などのアブラナ科の野菜に含まれる成分が、すりおろしたときに大根の酵素と混ざって変化したもので、おろしたりよくかんだりしたときに、初めて辛味を感じます。
このイソチオシアネートには抗酸化作用があり、肝臓の解毒機能を高めたり、がんを予防する効果があると期待されています。肝臓はアルコールを分解するといった働きをもっていますが、飲みすぎなどで肝臓が疲れると“老け顔”になってしまうといわれていますね。特に女性の場合は大根で肝臓をサポートしてあげるとよさそうです。
ただし、野菜の抗酸化成分はとりすぎるとかえって細胞を傷つけてしまうことが報告されています。大根を食べるときは、常識的な量にしておきましょう。

<参考文献>
■日本植物生理学会 みんなのひろば
『ダイコンの辛さ』
■KNUダイエット 食材玉手箱
『大根の話』
■PLoS One
『Benefits and Risks of the Hormetic Effects of Dietary Isothiocyanates on Cancer Prevention』
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
週に1回以上、大根を食べていない人は、実年齢よりも年上に見られやすくなるリスクが2.39倍になります。
A: 週に1回以上、大根を食べていますか?
B: 実年齢よりも年上に見られますか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
52.4%
162人 |
47.6%
147人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
6.47%
20人 |
45.95%
142人 |
11.97%
37人 |
35.6%
110人 |
Z検定値 | 2.9 |
---|---|
オッズ比 | 2.39 |
信頼度 | 99.6% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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