解説
脳に十分な栄養が届かなくなると、頭がボーっとしたり、集中力が切れたりします。脳の栄養となるのは糖質(炭水化物)ですが、糖質は代謝されてグルコースの形にならないと脳には入っていけません。その糖質の代謝に必要不可欠なのがビタミンB1です。
また、脳にはたくさんの神経が通っていて、この神経伝達にはカルシウムが重要な働きをしています。
ほうれん草には、糖質の代謝に必要不可欠なビタミンB1や、糖質の代謝に必要な酸素を運ぶ赤血球の材料となる葉酸や鉄、脳の神経伝達に関わっているカルシウムなど、さまざまなビタミンやミネラルが含まれています。受験シーズンに食べたい、集中力アップを助けてくれる緑黄色野菜ですね。

<参考文献>
■杉田浩一他編 医歯薬出版株式会社
『日本食品大事典 第3版』
■厚生労働省 e-ヘルスネット
『緑黄色野菜』
執筆 : 管理栄養士キクチエミコ
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
週に1回以上、ほうれん草を食べていない人は、人よりも集中力が続かなくなるリスクが1.67倍になります。
A: 週に1回以上、ほうれん草を食べていますか?
B: 人よりも集中力が続かないほうですか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
29.8%
352人 |
70.2%
830人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
9.48%
112人 |
20.3%
240人 |
30.8%
364人 |
39.42%
466人 |
Z検定値 | 3.86 |
---|---|
オッズ比 | 1.67 |
信頼度 | 99.9% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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