解説
デスクワークなど一日中同じ姿勢でいることの多い人は、首・肩・腰周りの筋肉が固まりやすくなります。すると、全身の血の巡りが悪くなり、頭痛が起こりやすくなります。つらい頭痛、上手に身体をほぐして、軽くしたいですね。
よく頭が痛くなる…そんな人は、少し歩いてみませんか?歩くとまず、身体がほぐれます。アメリカ頭痛学会によると、運動によって痛みを抑える物質“エンドルフィン”が分泌されるといいます。だからウォーキングなどの運動は頭痛に効果的なんですね。
また、ウォーキング中には遠くの景色を見ることになるので、目の疲れが和らぎます。目の疲れは意外に頭痛の原因となっているため、これも効果的。
歩く時間などの目安として理想は30分以上、できれば1時間は歩くといいでしょう。ただ、まとまった時間が取れないときは、駅までの道のりや昼食後の散歩などのわずかな時間でもOK!ちょっとした時間を身体のために有効活用してみましょう。筋肉はほぐれ、頭痛は減る。ウォーキングはいいことづくめなのです。
<参考文献>
■後藤日出夫著 健康ジャーナル社
『お医者さんにも読ませたい「片頭痛の治し方」』
■AMERICAN MIGRAINE FOUNDATION
『Effects of Exercise on Headaches and Migraines』
編集 : 日本健康情報センター
統計データ
1日1時間以上、歩いていない人は、週に1回以上頭痛になるリスクが10.03倍となります。
A: 1日に1時間以上、歩いていますか?
B: 週に1回以上、頭痛になりますか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
13.5%
39人 |
86.5%
249人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
0.35%
1人 |
13.19%
38人 |
18.06%
52人 |
68.4%
197人 |
Z検定値 | 2.75 |
---|---|
オッズ比 | 10.03 |
信頼度 | 99.4% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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