身体の糖化で柔軟性ダウン?
リスク
1.6倍

身体の糖化で柔軟性ダウン?

砂糖を使用した甘いものをよく食べている人は、同年代の人よりも体が硬くなりやすくなるリスクが1.6倍になります。

解説

私たちの身体は、たくさんの筋繊維が束になってできている筋肉によって支えられています。その筋繊維を包んでいる膜には、コラーゲンやエラスチンなどのタンパク質が含まれています。コラーゲンやエラスチンは腱やじん帯の成分であり、身体の柔軟性に重要なのです。

「タンパク質と糖が加熱されてできた産物」を“終末糖化産物(AGE)”といいます。これは、強い毒性を持ち、老化を進める原因物質とされています。関節や筋肉の結合にはコラーゲンやエラスチンなどのタンパク質が関与していて、そこが糖化してしまうと筋肉の伸張性も低下してきます。

つまり、糖化によって身体の柔軟性が悪くなる可能性があるのです。糖はご飯や麺などの炭水化物や菓子類などの甘い食べ物に多く含まれていますので、とり過ぎに注意しましょう。

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<参考文献>
■AGE測定推進協会
『AGE(終末糖化産物)とは?』

執筆 : 管理栄養士キクチエミコ
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

砂糖を使用した甘いものをよく食べている人は、同年代の人よりも体が硬くなりやすくなるリスクが1.6倍になります。

A: 砂糖を使用した甘いものをあまり食べないようにしていますか?
B: 同年代の人よりも体が硬いですか?

A
はい いいえ
31.0%
185人
69.0%
412人
B
はい いいえ はい いいえ
13.74%
82人
17.25%
103人
38.69%
231人
30.32%
181人
Z検定値 2.66
オッズ比 1.6
信頼度 99.2%
集計数:597人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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