解説
フルーツには、ビタミン、ミネラル、ポリフェノールなど身体の調子を整える栄養素が多く含まれています。
特に生のフルーツは、調理の際に熱を加えないことから栄養素が壊れにくいので効果的にとることができます。
抗酸化作用が強いポリフェノールは、病気予防以外にアンチエイジング効果も高いので、実年齢よりも上に見られる方には嬉しい栄養素です。たとえば、ザクロの果汁に含まれるポリフェノールは、シワなど肌の老化につながる“最終糖化産物(AGEs)”が身体の中で作られないよう抑える働きがあるとの研究があり、美肌成分として期待されています。
また、ポリフェノールは、皮に多く含まれるため、りんごやぶどうなど皮ごと食べられるフルーツならば、そのまま食べることをおすすめします。
加えて生のフルーツには、紫外線などから肌を守るビタミンCや老化防止効果があるビタミンEなども豊富に含まれることから、更に美容効果が期待できます。果物に含まれる果糖は急激に血糖値を上げることはないのですが、エネルギーを使う朝や昼に200g程度(みかん2個程度)を目安に食べるように心がけましょう。

<参考文献>
■うるおいのある食生活推進協議会
『果物ではじめる健康生活 毎日くだもの200グラム!』
■森下仁丹株式会社
『農林水産省「平成25年度緑と水の環境技術革命プロジェクト事業」の採択についてのお知らせ』
執筆 : 管理栄養士 高橋美枝
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
月に1回以上、生のフルーツを食べていない人は実年齢よりも年上に見られやすくなるリスクが2.8倍になります。
A: 月に1回以上、生のフルーツを食べていますか?
B: 実年齢よりも年上に見られますか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
75.4%
233人 |
24.6%
76人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
10.68%
33人 |
64.72%
200人 |
7.77%
24人 |
16.83%
52人 |
Z検定値 | 3.4 |
---|---|
オッズ比 | 2.8 |
信頼度 | 99.9% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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