解説

みかんはビタミンCが豊富で、手で剥いて手軽に食べられるフルーツです。食べるときに房から白い筋をていねいに取って食べる人も多いと思いますが、意外にもこの白い筋は健康のために大切なんです。綺麗に取らないで食べてください。
みかんの白い筋には、ヘスペリジンというポリフェノールの一種が含まれています。ヘスペリジンはビタミンPともよばれ、体に欠かすことのできない栄養素です。このヘスペリジンは、毛細血管を強くしてビタミンCとともに口の中の粘膜を強くしてくれるんです。
さらに、ヘスペリジンには中性脂肪を分解する働きもあるといわれています。また、果肉の入った袋には食物繊維のひとつであるペクチンが豊富に含まれており、便秘解消にも役立ちます。みかんの筋を取らずに袋ごと食べると、ヘスペリジンとペクチンのダブルの効果でダイエットも期待できそうですね。
みかんは筋も袋も取らない“ずぼら”な食べ方が健康のためにも一番だったというわけですね。

<参考文献>
■熊沢義雄著、川上文代協力 青春出版社
『玉ねぎ みかん 「皮」を食べるだけで病気にならない』
編集 : 日本健康情報センター
統計データ
みかんの白い筋を剥いて食べている人は、喉の痛みが長引きやすくなるリスクが1.98倍になります。
A: みかんは白い筋を剥かずに食べていますか?
B: 喉の痛みが長引きやすいですか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
68.9%
213人 |
31.1%
96人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
19.42%
60人 |
49.51%
153人 |
13.59%
42人 |
17.48%
54人 |
Z検定値 | 2.7 |
---|---|
オッズ比 | 1.98 |
信頼度 | 99.3% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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