日光浴に頭痛を緩和する可能性
リスク
2.2倍

日光浴に頭痛を緩和する可能性

午前中に、日光を浴びる生活をおくっていない人は、頭が波打つように痛むことが多くなるリスクが2.2倍になります。

解説

適度な量の日光を浴びることは健康に良いといわれています。たとえば、日光を浴びると紫外線が皮膚に作用し、骨の成長に必要なビタミンDが合成されます。それだけでなく、日光を浴びると、頭痛やうつ病を予防することができるといわれているのです。

片頭痛が悪化する原因のひとつとして、脳内のセロトニン分泌量の減少が考えられています。太陽の光を浴びると目の網膜が刺激され、セロトニン神経が活性され、セロトニンの分泌量が増えるのです。つまり、日光を浴びるだけで頭痛を緩和できる可能性があるということですね。

ただし、強い日光を長く浴びすぎると目や皮膚に紫外線の影響があるので、注意が必要です。

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<参考文献>
■Medical Note
『セロトニンを増やすために。脳におけるセロトニン神経を活性化させるには』

■日本頭痛学会 慢性頭痛の診療ガイドライン2013
『II 片頭痛』

■Japan Society of Physiological Anthropology
『紫外線とその健康影響』

執筆 : 医師 大塚真紀
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

午前中に、日光を浴びる生活をおくっていない人は、頭が波打つように痛むことが多くなるリスクが2.2倍になります。

A: 午前中に、日光を浴びる生活をおくっていますか?
B: 頭が波打つように痛むことは多いですか?

A
はい いいえ
57.9%
227人
42.1%
165人
B
はい いいえ はい いいえ
8.42%
33人
49.49%
194人
11.48%
45人
30.61%
120人
Z検定値 3.12
オッズ比 2.2
信頼度 99.8%
集計数:392人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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