コンビニ弁当でメタボ予備軍に!?
リスク
2.49倍

コンビニ弁当でメタボ予備軍に!?

コンビニ弁当をよく食べている人は、標準体重を上回りやすくなるリスクが2.49倍になります。

解説

中食とコンビニ弁当

私たちが、惣菜店やコンビニエンスストア・スーパーなどでお弁当や惣菜などを購入したり、外食店のデリバリーなどを利用して、家庭外で商業的に調理・加工されたものを購入して食べる形態の食事を「中食」といいます。中食の利用は年々増えてきています。2007年の内食・中食・外食の市場、約71兆円のうち、約8%を占めているといわれています。

近年、老舗料理店や有名レストラン、各国の料理など、味や高級感にこだわった料理や、使用している食品の数、含まれる栄養素を強調した「健康」志向の料理など、購入する側のニーズにあった料理が比較的簡単に手に入るようになっています。日常の食事としてだけではなく、高級惣菜を取りそろえてのお祝いの食事やパーティ料理としての利用も増えています。

中食として、多種多様の料理を購入することができるようになり、手軽に利用できることで家事の負担を軽減することができるようになりました。こうした利点がある反面、肥満や高血圧などの生活習慣病につながる可能性もあり、選び方が重要です。

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中食とメタボリックシンドローム

平成18年(2006年)国民健康・栄養調査によると、40歳以上の男性のメタボリックシンドローム該当者・予備群の割合は50%を超えています。この調査は、実は中食が増えてきた時期と重なっているのです。

メタボリックシンドロームとは、内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさり、心臓病や脳卒中などの動脈硬化性疾患をまねきやすい病態のこと。ただ、太っただけという状態とは違い、さまざまな病気の予備軍状態です。メタボリックシンドロームから動脈硬化性疾患につなげないためにも、肥満予防、肥満の改善が重要です。食事の選び方は重要な予防および改善方法なのです。

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コンビニ弁当以外にも注意

コンビニ弁当の栄養成分表示を見たことがあるでしょうか?1つのお弁当で1000kcalを超えているものも見かけます。成人男性の1日に必要なエネルギー量は2000~2500kcal程度ですから、お弁当1食で1日に必要なエネルギーの半分をとってしまう可能性があるのです。肥満予防には、主食・主菜・副菜のそろったお弁当がオススメ。コンビニ弁当だけでなく、お惣菜を選ぶときにも、炭水化物や揚げ物ばかりではなく、野菜が入った塩分の低い組み合わせを選びましょう。

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<参考文献>
■厚生労働省 e-ヘルスネット
『中食の選び方』

執筆 : 管理栄養士キクチエミコ
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

コンビニ弁当をよく食べている人は、標準体重を上回りやすくなるリスクが2.49倍になります。

A: コンビニ弁当を食べないようにしていますか?
B: 標準体重を上回っていますか?

A
はい いいえ
51.8%
160人
48.2%
149人
B
はい いいえ はい いいえ
13.59%
42人
38.19%
118人
22.65%
70人
25.57%
79人
Z検定値 3.79
オッズ比 2.49
信頼度 99.9%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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