解説
「最近うっかりミスが多いなぁ」と悩んでいませんか?そんな人におすすめの食材が、ピーナッツ。ピーナッツには、集中力や記憶力を高める、さまざまな成分が含まれています。
ピーナッツに含まれる“レシチン”や“コリン”は、脳の中の神経伝達物質“アセチルコリン”の原料となります。アセチルコリンは、記憶力を向上させて、脳の老化を防ぎます。アセチルコリンが増えることにより脳の中のやりとりがスムーズにできるようになり、脳の神経細胞の働きを高めてくれるのです。
また、貧血になるとぼーっとしてしまい、仕事のミスの原因にもなりますね。ピーナッツには、貧血の改善に効果がある葉酸が多く含まれています。貧血気味の人にとってはうれしい成分ですね。
さらに、ピーナッツに含まれるビタミンB1は、糖質や脂質を効率よくエネルギーに変換します。すると、神経のエネルギー不足を予防することができますから、イライラを防ぐことができるというわけです。
このように、集中力や記憶力を高めてくれる成分が豊富なピーナッツ。ピーナッツを食べて、大事なときのミスを減らしましょう。

<参考文献>
■Behavioral Neuroscience
『Perinatal choline supplementation improves cognitive functioning and emotion regulation in the Ts65Dn mouse model of Down syndrome.』
■The Journal of the American College of Nutrition
『Choline:needed for normal development of memory.』
執筆 : 医師 春田萌
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
週に1回以上、ピーナッツを食べていない人は、大事なときに、ミスが多くなるリスクが5.07倍になります。
A: 週に1回以上、ピーナッツを食べていますか?
B: 大事なときに、ミスが多い方ですか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
10.7%
36人 |
89.3%
301人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
0.89%
3人 |
9.79%
33人 |
28.19%
95人 |
61.13%
206人 |
Z検定値 | 2.9 |
---|---|
オッズ比 | 5.07 |
信頼度 | 99.6% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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