砂糖で睡眠の質が悪くなる!?
リスク
2.15倍

砂糖で睡眠の質が悪くなる!?

砂糖を使用した甘いものをよく食べている人は、朝起きられないことが多くなるリスクが2.15倍になります。

解説

「朝起きるのがつらい」。そんな悩みをもっていませんか?朝起きることができない原因は、おやつに食べている甘いものかもしれません。

砂糖も、ご飯や麺などの炭水化物も、身体の中で消化されて、血液中を流れる糖(血糖)になるという点では同じです。しかし、砂糖の方が血糖値の上昇までの時間が短いので、とりすぎると血糖値の急激な上昇につながります。

身体は血糖値が上昇すると、インスリンというホルモンを出して血糖値を下げようとします。ですが、血糖値の急激な変化を繰り返していると、血糖量がうまくコントロールできなくなってしまいます。実は、血糖量のコントロールと睡眠とは密接な関係が。糖尿病の人を対象にした研究では、血糖量がうまくコントロールできなくなると、睡眠の質が悪くなったという結果が報告されています。

ケーキやチョコレート、クッキーやキャンディー、アイスクリームなどのお菓子だけでなく、炭酸飲料や缶コーヒー、栄養ドリンクにも砂糖がかなり含まれています。取りすぎをひかえ、上手に血糖量をコントロールして良い睡眠をとりましょう。

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<参考文献>
■厚生労働省
『保健指導における学習教材集』

■PLoS One
『Association between Poor Glycemic Control,Impaired Sleep Quality,and Increased Arterial Thickening in Type 2 Diabetic Patients』

執筆 : 管理栄養士キクチエミコ
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

砂糖を使用した甘いものをよく食べている人は、朝起きられないことが多くなるリスクが2.15倍になります。

A: 砂糖を使用した甘いものを食べないようにしていますか?
B: 朝起きられないことは多いですか?

A
はい いいえ
26.2%
81人
73.8%
228人
B
はい いいえ はい いいえ
8.41%
26人
17.8%
55人
37.22%
115人
36.57%
113人
Z検定値 2.85
オッズ比 2.15
信頼度 99.5%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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