解説
やさしい甘さに、ほっと癒される、はちみつ。
その歴史は古く、イギリスでは「はちみつの歴史は人類の歴史」ということわざがあるほど、はるか昔から私たちの暮らしに欠かせない存在として親しまれてきました。
このはちみつが、集中力や記憶力など、脳のはたらきを助けるさまざまな効用を持っていることが、最近あらためて注目を集めています。
イラクのある大学で行われた研究では、はちみつが高齢者の認知機能を向上させたことや、閉経後の女性の記憶力を高める効果があったことが報告されています。
実は、はちみつは謎の多い食品。どうしてこのような効果があるのか、まだはっきりとはわかっていません。
はちみつには、ビタミンやミネラルなどの栄養素が含まれています。糖質をエネルギーに変えるサポートをし、神経や脳のはたらきを促すビタミンB1や、脳の情報伝達を助けるカルシウムがその代表。たくさんの効果はこうした栄養素のおかげかもしれない、といまのところは考えられています。
奥が深いはちみつの世界。自然の恵みに感謝しながら、おいしく味わいたいですね。そうしているうちに、記憶力がアップした自分に出会えるかも!

<参考文献>
■マレーシア・メディカルサイエンス・ジャーナル v.20
『Review of the Medicinal Effects of Tualang Honey and a Comparison with Manuka Honey』
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
週に1回以上はちみつを食べていない人は、人よりも集中力が続かなくなるリスクが3.23倍となります。
A: 週に1回以上、はちみつを食べていますか?
B: 人よりも集中力が続かないほうですか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
16.3%
47人 |
83.7%
241人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
2.43%
7人 |
13.89%
40人 |
30.21%
87人 |
53.47%
154人 |
Z検定値 | 2.84 |
---|---|
オッズ比 | 3.23 |
信頼度 | 99.5% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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