解説
どうもお腹の調子がよくない…そんなときに効果的なのが、ふくらはぎのマッサージです。
実は、ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれています。その理由は、体を病気から守るリンパが流れている、リンパ節が多いため。
リンパ節は、リンパの中に含まれる細菌やウイルスなどを退治するフィルターの役割を持ち、身体の健康を保っています。
また、リンパ節には、筋肉を動かすことで自発的にリンパの流れをよくする働きもあります。ところが、長時間座りっぱなしや立ちっぱなしが続くと、ふくらはぎは筋肉の運動が減り、リンパの流れが滞ってしまいます。
夕方になると、ふくらはぎがむくみやすくなるのもこのため。さらに、リンパの代謝が悪くなることで、下痢や便秘などが起きることもあるのです。
特に女性は、月経前に体内のリンパの流れをよくする女性ホルモンの量が急に低下します。そのせいで、胃腸の不調を伴う月経前症候群が起きることも。
解消法はとっても簡単。ふくらはぎをやわらかく、ゆっくりとリズミカルにリンパマッサージをすることで、リンパを自然に流してあげましょう。これを習慣にすることで、むくみは解消され、お腹の調子も整っていきますよ。

<参考文献>
■日本産科婦人科学会
『月経前症候群』
■加藤征治著 講談社
『リンパの科学』
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部
統計データ
週に3回以上、ふくらはぎマッサージを行っていない人は、週に1回以上、下痢になるリスクが4.74倍になります。
A: 週に3回以上、ふくらはぎマッサージを行っていますか?
B: 週に1回以上、下痢になりますか?
A | |
---|---|
はい | いいえ |
19.1%
55人 |
80.9%
233人 |
B | |||
---|---|---|---|
はい | いいえ | はい | いいえ |
1.04%
3人 |
18.06%
52人 |
17.36%
50人 |
63.54%
183人 |
Z検定値 | 2.76 |
---|---|
オッズ比 | 4.74 |
信頼度 | 99.4% |
- ・オッズ比
AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。 - ・信頼度
信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
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