知ってた？コーヒーの健康効果

解説

糖尿病や心疾患ってコワイですよね。コーヒーを飲むとそのリスクを減らすことができるって知っていましたか？、今、コーヒーの健康効果はアメリカのハーバード大学をはじめ、いろいろなところで研究されています。

健康効果をもたらすと考えられる成分は、ポリフェノールの一種“クロロゲン酸”です。浅炒りのコーヒー豆を冷凍保存しておいて、直前にひいてから、淹れたてを飲むとより効果が期待できるそうです。

コーヒーには他にも、ストレスを受けたときに分泌されるホルモンの働きを弱める、自殺のリスクを減らすなどの驚きの健康効果があることが報告されています。適量は1日にマグカップ3杯まで。カフェインの取り過ぎには注意しましょう。

これはうれしい！コーヒーの健康効果いろいろ

「毎日適度な量のコーヒーを飲む人は、心臓や血管の病気、神経疾患、2型糖尿病、自殺で死亡するリスクが低くなる」アメリカのハーバード大学の研究ではこんな報告がされています。他にもコーヒーは身体にいいのか、悪いのか、健康効果について世界中で研究されているので、今日にも新しい発見があるかも知れません。楽しみですね！

コーヒーの健康効果は、糖尿病など太っていることが関係する病気によく現れます。糖尿病になると、筋肉や脂肪、肝臓などがインスリンに対して反応が鈍くなる、“インスリン抵抗性“が高くなってしまい、食後に血糖値が高くなる状態が続きます。血糖値が急上昇・急降下する“血糖値スパイク”がおきると、頭痛や眠気などの不調になることも。コーヒーはこれを正常な状態に近づけることで、糖尿病の改善に役立つという、うれしい効果があります。

いまコーヒーに健康効果をもたらす成分で特に注目されているのが、抗酸化作用のあるポリフェノールの一種“クロロゲン酸”です。クロロゲン酸はコーヒーの生豆にたくさん含まれますが、熱に弱いので、深炒りよりも浅めに焙煎されたコーヒー豆のほうが、より健康効果を期待できるかもしれません。

クロロゲン酸の健康効果をもっと引き出すためのひと工夫。コーヒーは豆のまま冷凍保存して、直前に挽いて淹れたてのコーヒーを飲むのがおすすめです。風味を楽しみながら、ゆったりと寛いでおいしいコーヒーを飲めば、気持ちが穏やかになって、もしかしたら心の健康促進も期待できてしまうかも。

コーヒーにカフェインが入っていても、いなくても、健康効果に違いはないのでカフェイン以外の部分にも期待が持てるのですが、クロロゲン酸以外のポリフェノールやマグネシウムなど、コーヒーに含まれるどの成分に健康効果があるかは、残念なことに完全にはわかっていません。コーヒー自体に健康効果があるのは報告されているので、焦らずに待つのが良さそうですね。

コーヒーは1日2～3杯が適量です！

コーヒーの健康効果はもうひとつあります！ストレスを受けたときに分泌されるホルモンの働きを弱めるという作用が、日本の国立がん研究センターから報告されています。この作用は男性に多くて、今後は性別による効果の違いも明らかになるかもしれません。

では、コーヒーを飲めば飲むほどよいのかというと、そうではないので注意しましょう。コーヒーにはカフェインが含まれているので、飲み過ぎるとかえって体調が悪くなってしまうかもしれません。とくに妊娠中の女性はカフェインをたくさん取り過ぎないようにしましょう。イギリスの食品基準庁によると、1日にマグカップで2杯程度までが目安とのことです。

妊娠中ではない健康な大人なら、もう少し多くカフェインを取ってもいいみたいです。たとえばカナダの保健省は、1日にマグカップ3杯程度までを基準としています。カフェインには血圧を上げる作用もあるため、高血圧の人はカフェイン抜きのコーヒー（カフェインレスコーヒー）を飲むなど、多く飲み過ぎない工夫をしたいですね。