ジャンクフードと頭痛の意外な関係とは?!
リスク
1.9倍

ジャンクフードと頭痛の意外な関係とは?!

ジャンクフードを食べないようにしていない人は、頭の片側が痛むことが多くなるリスクが1.9倍になります。

解説

スナック菓子と片頭痛とのつながり

ジャンクフードとは、栄養成分が非常に偏っており、身体に有益なビタミン、ミネラルが少ない食品のことをいいます。ジャンクフードは、手軽に食べられる点は便利ですが、高カロリー、高脂肪、高塩分、そして大量の糖分を含むなど、生活習慣病を招く恐れが高いという心配があります。

一般的にジャンクフードと呼ばれるものは、ファーストフード、インスタント食品、スナック菓子、糖分が多い菓子や清涼飲料水などがあります。

ジャンクフードは、糖尿病や心臓病などの生活習慣病を招く可能性以外にも、実は頭の片側が痛む、“片頭痛”を引き起こすリスクを高めるといわれています。

この頭痛のメカニズムについては完全に解明されていませんが、脳の血管が拡張したとき、もしくは収縮したとき、どちらも頭痛を引き起こすのではないかと考えられています。ジャンクフードの中でも、スナック菓子は、この血管収縮を誘因してしまうのです。

ジャンクフードを食べる習慣が長い人にとっては、習慣性もあり、なかなかやめることが難しいと思います。まずは回数や量を減らすことから始めてみると良いでしょう。

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ジャンクフードはビタミンB群不足を招く

ジャンクフードは、炭水化物などの糖分や、脂肪分がたっぷりな油脂類が多く、ビタミンやミネラルが少ないため、代謝に関わるビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシンなどの、いわゆるビタミンB群が不足する可能性が高くなります。

代謝がスムーズにいかないと、疲れやすくなったり、太りやすくなるなど、身体のさまざまなところで変調をきたします。

特にビタミンB1(豚肉、うなぎ、玄米)、B6(まぐろ、鮭、かつお)、B12(さんま、あさり、しじみ、牛肉)は神経の働きを整えるビタミンになります。ジャンクフードが多い人は適量を意識してとるようにしましょう。

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日本型の食生活のおすすめ!バランス良く食べましょう

日本型の食事の典型といえば、ご飯を中心とした「和食」ですね。魚、肉、野菜、乳製品、豆、海藻類などの食品を多様に組み合わせることにより、単品を避けてビタミンやミネラル不足を補うことができます。

たとえばハンバーガーとフライドポテトの組み合わせは、どちらも炭水化物なので糖分のとりすぎ、肉や揚げ油などの脂肪分のとりすぎにつながります。一方で和食を取り入れた場合は、炭水化物をダブルで食べるのではなく、野菜や海藻などの小鉢をつけるとボリュームアップできて満足感も得られ、さらにビタミンやミネラルの不足を解消することができます。

片頭痛がひどい人は、食事を見直してみて、バランス良く食べる習慣をつけましょう。

<参考文献>
■エーザイ株式会社
『片頭痛の病態と誘発因子』

執筆 : 管理栄養士 高橋美枝
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

ジャンクフードを食べないようにしていない人は、頭の片側が痛むことが多くなるリスクが1.9倍になります。

A: ジャンクフードを食べないようにしていますか?
B: 頭の片側が痛むことは多いですか?

A
はい いいえ
43.4%
134人
56.6%
175人
B
はい いいえ はい いいえ
11.65%
36人
31.72%
98人
23.3%
72人
33.33%
103人
Z検定値 2.61
オッズ比 1.9
信頼度 99.0%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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