現代人の疲れ目の救世主はワカメ!?
リスク
2.31倍

現代人の疲れ目の救世主はワカメ!?

月に1回以上、ワカメを食べていない人は、目ヤニが多くなるリスクが2.31倍になります。

解説

ワカメの健康効果

ワカメは現在では日本人にとってなじみ深い食材ですが、平安時代には高級食材として扱われており、一部の裕福な人しか食べることができませんでした。その後、生産手段が発展して一般でも広く親しまれるようになったといわれています。

ワカメは取れたてを食べることもできますし、乾燥させれば長期保存が可能だったので貴重な食材だったようです。

ワカメが大切にされる理由の1つに、豊富な栄養成分が挙げられます。ワカメには、水溶性食物繊維であるアルギン酸が含まれており、身体の中の余分な塩分を排出する効果を期待できます。また、骨や歯の成分となるカルシウムや抗酸化作用のあるフコキサンチン、抗アレルギー作用やコレステロールの改善作用があるといわれるフコイダンなども含まれます。ビタミンやミネラルも豊富です。

抗酸化作用とは、身体の中に過剰に増えると細胞を傷つけて老化や動脈硬化などの原因になる“活性酸素”を除去する効果のことをいいます。さらに、ワカメに含まれるβカロテンは腸で吸収されるとビタミンAに変換されて皮膚や粘膜を健康に保つことがわかっています。ビタミンAが欠乏すると、目や皮膚の異常を起こすといわれています。

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ワカメの上手なとり方

ワカメには多くの健康効果があり、腸で吸収されるとビタミンAとして皮膚や目、粘膜の健康を維持するために作用するようです。ビタミンAはその作用から、目のビタミンとよばれることもあり、ドライアイの予防や視力の維持に効果があると期待されています。

現代人は、パソコンやスマートフォンなどを見ている時間が長く、目の疲れを感じている方が多いといわれています。長い時間、パソコンやスマートフォンの画面を見続けているとストレスを感じ、姿勢が悪くなるだけでなく、まばたきの回数が減ることによって目の乾燥を引き起こします。目の疲れや乾燥は、目のかすみや痛み、充血、目ヤニなどの症状を招きます。目の疲れや目ヤニが多いと感じている方は、ワカメをとるようにするとよいかもしれません。

ワカメは、油や酢と相性が良い食材として知られています。油で炒めたり、酢と共に摂取すると栄養成分が吸収されやすくなります。キュウリやオクラなどとワカメをあえて、酢の物にしてもよいですし、そのまま味噌汁の具として食べる方法もあります。ワカメを上手に取り入れて、目や身体の健康を維持したいものです。

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<参考文献>
■ブルーライト研究会
『ブルーライトとは』

■運天眼科クリニック
『目やにが多い』

■岩下眼科医院
『目の病気について』

■食品・臨床栄養誌
『カロテノイドの多様な生理作用』

執筆 : 医師 大塚真紀
編集 : my healthy(マイヘルシー)編集部


統計データ

月に1回以上、ワカメを食べていない人は、目ヤニが多くなるリスクが2.31倍になります。

A: 月に1回以上、ワカメを食べていますか?
B: 目ヤニが多いですか?

A
はい いいえ
81.9%
253人
18.1%
56人
B
はい いいえ はい いいえ
15.86%
49人
66.02%
204人
6.47%
20人
11.65%
36人
Z検定値 2.66
オッズ比 2.31
信頼度 99.2%
集計数:309人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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