疲れやすいのはポテトチップスの食べ過ぎ?
リスク
1.39倍

疲れやすいのはポテトチップスの食べ過ぎ?

ポテトチップスを食べないようにしていない人は、人よりも疲れが取れにくくなるリスクが1.39倍になります。

解説

ポテトチップスに含まれる成分

コンビニやスーパーに行くと、さまざまな種類のスナック菓子が並べられています。最近では、健康志向のスナック菓子が増えてはいるものの、ポテトチップスなどを食べすぎると身体によくないことがわかっています。

これは、ポテトチップスが健康に悪影響を与えるとされる酸化した油脂やトランス脂肪酸、アクリルアミド、塩分を含むからです。一方で、身体に必要な栄養素であるタンパク質やビタミン、ミネラルはほとんど含まれていません。

ポテトチップスを揚げた油は、時間の経過と共に酸化していきます。酸化した油は、血管を硬くする動脈硬化の原因になり、高血圧や心臓病、脳卒中を引き起こす可能性があります。また、食感をよくするために添加されていることが多いトランス脂肪酸は心臓病や認知症に関連すると考えられています。

アクリルアミドは、イモなどの炭水化物を120度以上の高温で調理すると発生するといわれており、がんを発生させる可能性のある物質として厚生労働省も発表しています。日本ではアクリルアミドの平均的な摂取量はほかの国よりも少ないものの、とりすぎには注意したいものです。そして塩分のとりすぎは、高血圧の原因になります。

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スナック菓子の健康への影響

日本で若年女性887名を対象に行われた研究では、菓子を多く食べている人はそうでない人に比べて脂質を多く摂取していることがわかっています。また、カルシウムや鉄を適切な食材からとれていないことも明らかになりました。

つまり、ポテトチップスのようなスナック菓子をはじめとする菓子をひんぱんに食べている人は、栄養状態が偏り、健康に悪影響を与える可能性があることがわかりました。スナック菓子には、酸化した油が多く含まれているので消化に時間がかかり、胃腸にとって負担になります。

また、タンパク質やビタミン、ミネラルなどの身体に必要な栄養素がほとんど含まれないため、栄養が偏り、免疫力の低下や疲れやすさを引き起こす可能性があります。

油の酸化は、酸素、温度、水分、金属イオン、光の影響によって起きます。例えば、空気中の酸素に触れている期間が長い、高温で揚げている、太陽や蛍光灯に長く当たっている、などの状況では油の酸化が進みやすくなるといわれています。

つまり、ポテトチップスやコンビニエンスストアで売られている揚げ物などは油の酸化が進んでいる可能性が高くなってしまうのです。

自宅で揚げ物を料理する場合にも、油はなるべく使いまわさない、揚げた後はすぐに食べるなどの対策をした方がよいでしょう。スナック菓子も揚げ物も全く食べないのはつまらないと思うので、健康への影響をよく理解し、適度に楽しむようにしましょう。

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統計データ

ポテトチップスを食べないようにしていない人は、人よりも疲れが取れにくくなるリスクが1.39倍になります。

A: ポテトチップスを食べないようにしていますか?
B: 人よりも疲れが取れにくいほうですか?

A
はい いいえ
51.2%
528人
48.8%
503人
B
はい いいえ はい いいえ
25.9%
267人
25.32%
261人
28.61%
295人
20.17%
208人
Z検定値 2.6
オッズ比 1.39
信頼度 99.0%
集計数:1031人
  • ・オッズ比
    AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
  • ・信頼度
    信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
    (統計学のZ検定を使用)
    >数値の見かたはこちら

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